小規模多機能ホーム夢

小規模多機能型居宅介護事業(小規模多機能ホーム夢)
 

通いの機能
 

在宅で暮らし続けることを支える基本となるのが「通いの機能」です。多くの多機能型事業所は、通いの機能をサービス利用の前提としており、出向く機能や泊まりの機能は、通いの延長線上にあると位置付けられていることが多いのが現状です。
小規模ケアにおける通いの規模は、一般的に定員10人程度、最大でも15人です。これは、お年寄り同士が関係を構築したり、介護者がお年寄り一人ひとりの個性を見極め、その人にあった支援を提供したりするのに適切な数だからです。小規模多機能ケアに期待される通いの機能には次の3つがあります。
1柔軟性 固定された時間の枠がなく、本人の状況や介護者の都合にあわせて、サービスの提供時間や方法を変化させることができる。
2生活を総合的に支える 丁寧に関わることで、スタッフはお年寄りの変化に早めに気づくことができるようになり、通いを利用していない時間帯についても、家族とのコミュニケーションを図りながら支えることが可能になる。
3家族や地域社会との関係づくり お年寄りの自宅での暮らしと家族の状況、さらには地域社会との関わりを把握したうえで、適切なサービス提供を通じて、その関わりの継続、構築、修繕を支援する。
 

泊まりの機能

通いの昨日と同じ場所を使い、同じスタッフが対応するのが、小規模多機能ケアにおける「泊まりの機能」です。泊まりは通いの延長であると考えられます。小規模多機能ケアに求められる泊まりの機能の特徴は次の3つです。
1通いの時間延長という考え方で、通いからそのまま連続的につながったサービスであること。
2通いと同じ空間に泊まることができる。なじみの場所で泊まることができるというメリットがある。
3通いと同じスタッフが対応する。

 

出向く機能

通いの機能の延長線上にあるのが「出向く機能」です。出向く機能を単体で利用する従来の訪問介護とは異なり、通いのサービスを利用するだけでは支えきれない時間帯を個別にフォローする役割を持っています。つまり、お年寄りの状態の変化によって、急に通えなくなった際に、スタッフが自宅に赴き安否を確認したり、一緒に時間を過ごすというものです。安心してサービスを受けてもらうためにも、お年寄り宅に出向くのは、通いや泊まりなどで日々継続的にそのお年寄りと関わっているスタッフが望ましいと考えられます。また、小規模多機能ケアにおける出向く機能は、お年寄りや家族、介護者のその日の状態によって、サービスの内容が変動する可能性を持っています。出向く機能には、通いでは難しい個別の対応が求められます。

 

 

 

 

小規模多機能ホーム理解のための8つのキーワード

小規模多機能ホームには様々な特徴があります。ここでは、その特徴を8つの項目に分け、わかりやすく説明します。


1 一人ひとりに向き合い、気持ちに寄り添う
小規模多機能ホームでは、お年寄り一人ひとりの思いや願いを大切にします。障害があっても認知症があっても、まず一人の人として尊重し、思いや願いを受け止め、共感することから、小規模多機能ホームの支援は始まります。


2 本人が気持ちに折り合いをつけていく支援
歳をとるにつれ、以前はできていたことができなくなったり、人の手を借りなければならない状況になっていきます。気持ちの上でそれを受け入れるのは、簡単なことではありません。小規模多機能ホームでは日常的な関わりを通して、お年寄りが自分の状態や周囲の変化を受け止め、気持ちの折り合いをつけることを支援します。


3 日常生活の流れを滞らせない支援
障害があったり認知症になることで、生活の流れは滞りがちです。例えば、食事やトイレを自分ですることができない場合、手助けしてくれる人がいなければ、日常生活は成り立ちません。小規模多機能ホームでは、1日の生活がスムーズに流れるように、手助けが必要な場面にあわせて適時支援します。


4 家族や地域社会とのつながりを断ち切らない支援
介護が必要になると、それまでそのお年寄りが地域の中で築いてきた友だちづきあいや、地域とのかかわりが切れてしまいます。小規模多機能ホームは、これまで築いてきたつながりを断ち切ることなく、関係が継続できるよう支援します。


5 自分の家や地域社会から切り離さない支援
これまでは自宅での介護が困難となると、自宅や地域から遠く離れた施設に移り住んでいました。小規模多機能ホームでは、介護が必要になっても、自宅やそれに近い環境で生活が続けられるよう支援します。


6 生きる力(人としての誇りや意欲)を奪えない支援
介護が必要になっても、すべてのことができなくなるわけではありません。時間をかければできることは、手を出さずに見守るなど、小規模多機能ホームでは、一人ひとりのお年寄りの状態を見ながら、本人の誇りや意欲を奪わないよう支援します。


7 なじみの関係を築いていく支援
サービスによって介護する者や場所が異なると、認知症のお年寄りは混乱してしまいます。小規模多機能ホームでは、通いや泊まりといった機能を一体的に提供することで、継続したかかわりの中からなじみの関係を築くよう支援します。


8 家族や地域社会との関係を調整する支援
一人ひとりのお年寄りの思いや願いを叶えるためには、小規模多機能ホームだけでできることには限りがあります。そのため、小規模多機能ホームでは、そのお年寄りの思いや生活の状態を家族や地域の方々と共有し、みんなで一緒に支援します。小規模多機能ホームは、そのつなぎ役を担っています。