岡山県玉野市 介護施設 社会福祉法人 真生会のお知らせ
ヒヤリハットとは、様々な業界で存在するとは思いますが、
みなさんはご存知でしょうか?
異業種からやってきた私としましては、
「報告書など制作したこともない」、「会社で話し合うといったこともない」と、
まったく接することなくきましたが、
利用者と24時間関わる仕事の介護界隈では、特に重要な事柄で、
1つの事柄についてかなり詳しく報告書を作成することに、
転職したてのころは、かなりびっくりしたのを覚えています。
施設内でのリスクマネジメント研修として「ヒヤリハットについて」行いました。
「ヒヤリ書いたことある〜?」となんともフランクに始まりました。
マイナスイメージのある内容で、しかもグループワークということで、
話し合いをしやすくしてくれているのでしょうか?
まずは前半にヒヤリハットの必要性や重要性などをテキストを使って学んでいきます。
私が一番関心をもったことは、1つの重大な事故には、
29の軽微な事故が、さらに300ものヒヤリハットがあることで、
ヒヤリハットの数に驚き、そのヒヤリハットを報告書として職員同士で情報を共有することで、
軽微な事故を、さらに重大な事故を防ぐことができることに気付かされました。
後半はワザと言葉足らずの報告書を使って、それをもとに話し合いを行うグループワークです。
司会の思惑通り(?)に初めから意見が盛んに飛び交う会となりました。
各班とも、例題では的確で具体的な報告書が出来上がっていくのですが、
実際に事が起こった当事者(職員)はパニックになっている場合が多いようで、
聞いた話と上がってきた報告書が違うこともあるそうです。
客観的視点で報告書を書くとは難しく、またどんな文章したらいいのか?と、悩んでしまいます。
今の時代だと、現場の写真を撮るといった意見がありました。
確かにこれ以上のない証拠だと思いますが、
写真を撮る間に対応することが必然だと言う意見も正しいのです。
ケースバイケースでしょうか?
過去の報告者が内容の項目毎に別れた参考例として見れるのは、
どうでしょうかとの意見もありました。
「これを書く必要があるんだ」や「これについて忘れてた」など、
制作のヒントにできていいんじゃないかと思います。改めてまとめるのは大変ですが・・・。
ヒヤリハットの報告書って、自分の失敗などをほじくり返しているようで、
少しでも書きたくないなぁって、思っているのですが、
参加していた看護師が言った一言が、一番心に残っています。
「介護におけるヒヤリハットは、自分たちを守るために必要です。」